題  名 放送年 コ メ ン ト
ルパン三世「カリオストロの城」 1979  ルパン三世劇場用アニメ第二弾。宮崎駿監督の趣味にあふれた作品です。テレビシリーズの旧ルパン三世でも、偽札づくりのお話が出てきました。幻のゴート札の謎を追って、カリオストロ公国に潜入したルパン一行、偶然助けた美少女クラリスに力を貸して、公国の謎に迫ります。
 屋根から屋根に飛び移ったり、迷路のようなお城の中でのサバイバル、時計台でのチャンバラと漫画映画のおもしろさが随所に発揮されて、見る者をハラハラドキドキさせ、一時も飽きさせません。そして、「可憐な」クラリスの魅力、「おじさま」についていきます。泥棒はまだできないけど覚えます。と言われた日にゃあ、感動、感動です。
未来少年コナン 1979  NHKが本格的にアニメに参入した作品。「一切手を抜かずに作ってほしい」と言われただけあって、当時の水準から一頭地抜いたできばえを見せています。
 一応アレクサンダー・ケイの原作から取ってはいますが、宮崎駿監督が自由にお話を作っています。私が高校生の時放送されていましたが、そりゃもう、はまりまくりました。ラナちゃんのなんと可愛いこと。ビデオなどなかった当時は、音だけテープにとって、「いっぱい泣いちゃった」なんて言葉を、何回も繰り返し聞いていました(病気?)。コナンが画面狭しと飛び回り駈け回るのを、毎回手に汗握ってみていました。私の青春の原点と言っても、言い過ぎではありません。見てない人は絶対に見るべき。感動あるのみです。
風の谷のナウシカ 1984  アニメージュ誌に連載された、宮崎駿の漫画の劇場用アニメ化。いったん戦争によって滅びた後、毒を履く森と異様な虫に支配された世界が、実は虫によって浄化されていた、という斬新な発想には当時打ちのめされました。
 強さと勇気を持った少女が、孤軍奮闘し、虫たちと心を通わせ、世界を救うというお話は、宮崎アニメの原点のような気がします。漫画は映画作成以後も書き続けられ、映画とはまったく違った深い世界を見せてくれました。
天空の城ラピュタ 1986  空に浮かぶ空中都市ラピュタを巡って、軍隊やら盗賊やら入り乱れて、主人公パズーが繰り広げる、冒険活劇。宮崎アニメには珍しく、男の子の成長が描かれていて、私は好きです。それに比べてシータは、少し類型的な可愛い女の子として描かれていています。
 息をもつかせぬ展開で、次々と物語が展開しスリルいっぱい、スクリーンに釘付けです。久石謙の音楽も、このラピュタが一番良かったと思います。夕焼けの中エンディングテーマが流れるラストシーンは、音楽の力と映画の力が合わさって至福の時を迎えます。
となりのトトロ 1988  宮崎駿監督の永遠の名作。アニメファンに限らず、あらゆる層の人達に受け入れられた、普遍的な作品です。この作品によって、宮崎駿の名前は、アニメファンだけが知っている、アニメ監督から、誰もが知っている映像作家へ変わっていきました。
 トトロや猫バスといった独創的な動物?達もステキですが、しっかり者で気配りに疲れてしまうお姉ちゃんと、わがままで甘えんぼな妹という取り合わせも、現実的でリアリティがあります。
 その一方、この作品で宮崎駿=自然保護派の善人というイメージを、世間が持ってしまったような気もします。決して、それだけ語れる人じゃないのですけど。
魔女の宅急便 1989  魔女として一人前になるため、いろんな試練に立ち向かい成長して行く、女性の自立の物語です。この時期の宮崎作品は、女性の自立をテーマにしていたのか、冒険マンガではなく、女性の内面の成長に目を向けた作品が目立ちます。ヨーロッパの美しい街並みを背景に、宅急便を始めた魔女キキの奮闘が描かれています。戦争やロボットは、まったく出てきませんが、魔女なのでほうきに乗って空をかける爽快感は、宮崎アニメならではです。
 オープニングで、ユーミンの「ルージュの伝言」が効果的に使われています。
紅の豚 1992  女性映画が続いた宮崎駿が、「今度は男の話を作る」と意気込んだのかどうかは分かりませんが、水上艇を操る男達の話です。なぜか豚に姿を変えている主人公ですが、なぜ豚になったのか、どんないきさつがあったのか、その秘密は最後まで明かされることはありませんでした。それを期待して観に行った私は、不完全燃焼でで、物足りなさが残ってしまいました。
 途中までいい雰囲気で盛り上がったのですが、最後に海の中で殴り合いをして終わりというのは、いかにも軽くて、拍子抜けです。今また観たら違った印象を持つかも知れませんが、その時の印象が悪くて、以後二度と見ていません。
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「もののけ姫」も「千と千尋の神隠し」も見ていないなんて・・・アニメファンとしてあるまじき姿勢かも。
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